当院の循環器内科について
循環器内科とは、主に血管と心臓、リンパ管に関連する症状を診察・治療します。関連する症状・疾患としては、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などがあります。こうした病気には脂質異常症(高脂血症)、糖尿病、高尿酸血症といった生活習慣病が関わっており、当院ではそれらも含めて診察・治療を行っております。
循環器内科を受診すべき症状
- 血圧が高い
- 心電図や胸部レントゲンで指摘を受けた
- 脈が遅い
- 脈が速い
- 息切れ
- 動悸
- 胸が痛い(胸痛)
- 息苦しい
- 失神
など
循環器内科で受診すべき疾患(名)
高血圧
血圧は、自宅で測るとリラックスしている状態なので低く出ることがあります。そのため、診察室と自宅(家庭)で測る血圧の基準値は異なり、診察血圧では140/90以上、家庭血圧では135/85以上が続く場合には高血圧と診断しています。ただし、高い予防効果を得るためには、130/85以下を得ることが有効とされています。日本では高血圧の患者様が多く、40~74歳の男性では約6割、女性では約4割が高血圧だとされています。動脈硬化を進行させる原因なので、早めに適切な治療を始めましょう。
不整脈
不整脈とは脈がゆっくり打つ(徐脈)、速く打つ(頻脈)、もしくは不規則に打っている(期外収縮)の状態を指します。脈拍は正常な時で1分間に60~100回とされています。脈が1分間に50回以下の場合は徐脈、100回以上の場合は頻脈と言います。不整脈は病気に由来するものと、発熱や運動後で自然に脈が速くなってしまったりすることがあります。病気に由来する場合は、冠動脈疾患、心臓弁膜症、心筋疾患、先天性心疾患などの心臓疾患が疑われます。循環器内科を専門とする当院までご相談ください。
動脈硬化症
動脈硬化症とは、動脈内にコレステロールが貯まってしまい、血管の柔軟性が失われて硬くなっている状態を指します。動脈は血液を心臓に送るための血管で、動脈硬化が進行した場合、心筋梗塞や脳卒中をはじめとした深刻な疾患の原因となります。動脈硬化の起こる原因疾患には、高血圧、脂質異常症、糖尿病、睡眠時無呼吸症候群などがあります。動脈硬化の予防策として、まずは適切な生活習慣を送りましょう。
脂質異常症(高脂血症)
脂質異常症は、血液中のコレステロールや中性脂(トリグリセライド)肪の濃度が慢性的に高い状態です。余分な脂質が血液中にたまることで動脈硬化を進行させる原因となります。脂質異常症は、悪玉が多い高LDLコレステロール血症、中性脂肪が多い高トリグリセライド(TG)血症、余分なコレステロールを回収する善玉が少ない低HDLコレステロール血症の3タイプに分けられ、それぞれ治療法が変わってきます。自覚症状が出ることはあまりなく、健診で異常を指摘されることで気づくことが多いです。健診でコレステロールの異常を指摘されましたらお気軽にご相談ください。
狭心症
狭心症とは冠動脈が詰まって、心臓に酸素が不足している状態を指します。動脈硬化などが原因で血管が詰まることで起こり、放置することで心筋梗塞などの深刻な疾患を引き起こすこともあります。胸の痛み(胸痛)や胸が締めつけられるような圧迫感を感じることがあります。安静にして症状が落ち着いたとしても、重症化の前段階かもしれません。そのままにしておかずクリニックを受診しましょう。
心筋梗塞
心筋梗塞とは、心臓を動かすために酸素や栄養を心筋へ送る冠動脈が閉塞して、心筋が酸素不足になって壊死している状態を言います。主な症状として、呼吸困難や激しい胸の痛み(胸痛)、嘔吐、冷汗などがあります。ただし、高齢者や糖尿病のある方は、感覚が鈍く、胸の痛み(胸痛)など心筋梗塞の特徴的な症状が見られず、元気がないなど何となくいつもと違う程度の場合があります。心筋梗塞は、簡単な血液検査と心電図検査で容易に診断が可能で、重大事となる前に迅速に、適切な医療機関にご紹介することが可能です。気になる方はぜひ早めに受診されてください。
心不全
心不全は入院となる以前に、体重測定やむくみなどの症状を観察しつつ、利尿剤などの薬剤を適切に治療することでコントロール可能です。年齢とともに慢性心不全の方は増加傾向にあります。むくみなどのある方はご相談ください。また、利尿剤等の心不全治療薬はお薬の微調整が重要です。心不全で入院歴のある方はぜひご相談ください。
心臓弁膜症
心臓には左心室・左心房・右心室・右心房の4つの部屋に分かれており、それぞれの間にドアのように働く「弁」があります。この弁が加齢・感染症・外傷・先天的などの問題によって正常に機能しなくなることで、心臓のポンプ機能に様々な支障をきたした状態を心臓弁膜症と言います。無症状の場合も多いですが、息切れやむくみなどの症状がでることもあります。悪化すると将来的に手術が必要になることもあります。
悪化するとどうなるのか、どういう手術を受けなければならなくなるのか、弁膜症と言われたことがある方、心雑音を指摘された方は、ぜひ経験豊富で基幹病院とのネットワークも充実したはるクリニック西小山でご相談ください。
閉塞性動脈硬化症
手足の血管に起こる動脈硬化の事を言います。具体的な症状としては、初期に足のしびれ、痛みが起こり、進行していくと歩けなくなったり、じっとしていても痛みが生じたりします。適切な治療をしないと下肢に血栓ができて壊疽(えそ)、足の切断をしなければならないこともあります。足のしびれや痛みを感じましたら、お早めにご相談ください。
歩くと腰や下肢に痛みを生じる(「間欠性跛行」と呼びます)症状は、この疾患と整形外科(や脊椎外科)で取り扱うことの多い腰部脊柱管狭窄症との鑑別が非常に重要です。症状がある方だけでなく、腰部脊柱管狭窄症と言われたことがある方も是非、ご相談ください。
大動脈瘤
動脈硬化などで、大動脈部分に弱くなった部分があると、血管壁が薄くなって大きく膨らんでしまい、瘤(こぶ)となってしまいます。これを大動脈瘤(だいどうみゃくりゅう)といいます。大動脈瘤になると、臓器が拡大してしまって破裂するリスクがあります。破裂してしまうと、激しい胸痛や腰痛、意識障害などを起こすことがあります。大動脈瘤は無症状の事も多く、検査で偶然発見されることが多くあります。
当クリニック通院中の患者様でリスクのある方は連携の病院でCT検査等を受けていただき、当院で結果の説明を聞くことができます。ご相談ください。